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聖書から忍耐と慰めを学ぶ その② ヨエル

今日紹介するのは ヨエル です。

 

聖書のヨエル書に記されています。

ヨエルの名はヤハウェ(主)は神」という意味です。

ヨエルの情報は少なく、いつ頃活躍したかわかりません。

しかし、聖書に精通していたと考えられるほど引用が多いです。

同じ時代に活躍したオバデヤの書の引用があるのでオバデヤより後で、アモスという預言者がヨエル書の引用があるのでアモスより以前と考えられます。

つまりB・C810年ごろかと予測できますが、ある節ではB・C500年頃との説もあり幅があります。

生きていた場所は南ユダ王国です。

 

ヨエルは、イナゴによる大災害という苦難を経験していました。それは4度にわたりました。ヨエルはこの経験が「将来のこと」への伏線であることを教えられます。

 

それが「主の日の到来」です(1:15)。

 

4章しかないヨエル書ですが、2章からは「将来」のことについて預言しています。

その内容は決して生温いものではありませんでした。「神の怒り」についても触れられております。そして、民衆へも呼びかけます。

 

2:12 主は言われる。「今こそ、心からわたしに立ち帰れ/断食し、泣き悲しんで。

2:13 衣を裂くのではなく/お前たちの心を引き裂け。」あなたたちの神、主に立ち帰れ。

 

2章18節~4章にかけては神の赦しと回復していく「自然」(2:21)「動物」(2:22)「イスラエルの民」(2:23)が語られます。

 

イスラエルがいかにして回復していくのかが記されているのがヨエル書なのです。

しかしヨエルにも忍耐はあったと考えられます。

それは「聖書を知るがゆえに神の意志を伝えることになった」ということです。

神の言葉である預言をたくさん知っていたのでヨエルは伝える者として用いられました。

しかも「まだ見ぬ将来」について民に話したのです。

目の前のことを話すのは話しやすいですが、まだ何も起きていないことを話すのは勇気がいることです。

 

結果ヨエルは「神は憐れみ深い」という導きを受けます。

 

主は恵みに満ち、憐れみ深く/忍耐強く、慈しみに富み/くだした災いを悔いられるからだ。

 2:14 あるいは、主が思い直され/その後に祝福を残し/あなたたちの神、主にささげる穀物とぶどう酒を/残してくださるかもしれない。

 

これは出エジプト記34章からの引用です。彼はイナゴの襲来という困難を聖書に書かれている神の意思と結びつけました。そしてその意思を伝えるという自分の困難を忍耐強く行い、ホセア自身、聖書によって神の憐れみと世界の将来計画に開かれていくのです。

 

ヨエルの物語は私たちに 聖書をしっかり読めば神の憐れみの心と神の備える将来にたどり着く という励まし/慰めを与えてくれます。

 

 

※このヨエル書には有名なペンテコステの出来事(使徒2:17)についての預言がありますが、ペンテコステにすべてが成就したわけではなく、一部が成就したと考えられます。最終的には主の日の前にそれが起こると考えられます。

 

2:28 その後、わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ。あなたがたの息子や娘は預言し、老人は夢を見、青年は幻を見る。

 


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