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聖書から忍耐と慰めを学ぶ その1 ホセア

今日紹介するのは「ホセア」です。

 

聖書のホセア書に登場します。著者でもあります。

この人はB・C8世紀(800~700年)に預言者として生きた人です。

生きていた場所は北イスラエル王国です。

ホセアの名前は「救い」という意味です。

 

昔、薩摩藩藩士で島津忠救(しまづただすく)という人がいたようですが、日本人で名前に「救」が入っている人はあまり見かけませんね。面白い名前です。

 

ホセアは農夫ともパン焼き職人とも言われていますが、定かではありません。

ただ、文体の基調が高く、裕福で知識が豊かな人であったと想像されるとのことです。

 

そんなホセアですが「不幸な結婚生活」を通して「神の愛と苦しみを実体験として語った」人です。

 

イスラエルの民は神様と契約で結びついていました。

結婚関係に非常に似ています。

実際神様はそのような関係を前提にしてホセアを通して語っています。

 

当時、北イスラエルは繁栄期から衰退へと傾いていた時代でした。

その先にB・C722年のアッシリア捕囚ということが起きます。

その原因は民の神への不従順でした。神からの教えである律法を捨て、他の神々を拝んだのです。

このことに対する神の裁きがアッシリア捕囚です。

そうならないためにホセアは神に従わない人々に対して、神の命令に従うことを教えました。

 

神様はホセアを預言者として召し出しましたが、神様はホセアに「姦淫の女」と結婚するように命じます(1:2)。

その時ホセアがとった行動は「従う」というものです。

 

ホセアはゴメルという「娼婦」と結婚します。

 

【最初の忍耐】

しかし、3人の子どもが与えられたのち、ゴメルは別の男のところへ行ってしまいます(2:7)。ホセアには非はありませんでした。ホセアは「妻の裏切りを経験することによって、民がご自身から離れていくことの痛み」を経験しました。民はバアルという他の神々を崇めました。これが1番目の忍耐です。

 

【二番目の忍耐】

二番目の忍耐は「愛する者との別居と離婚」です(2:4~7)。

 イスラエルの民はバアル神を崇めました。神様はそこから離れることをしなければ一緒に住むことはできないということをホセアとその経験をとおして語られます。ホセアは愛する者の不誠実を不誠実としながら、愛する者が戻ってくるのを待つという忍耐を経験しました。

 

【三番目の忍耐】

三番目の忍耐は「愛する者が裁かれるのを見ること」です(2:8~15)。

 ホセア書の4:1~14:9まではイスラエルに降る裁きが記されています。愛する者がその不誠実さ故とは言え、裁きを受け苦しみ姿は痛みを覚えます。ここにも忍耐が見えます。

 

最後にホセアは「姦淫した女と再婚せよ」という導きを受けます(3:1~5)。

 他の誰かではなく、ゴメルと再婚するように命じられます。ホセアはまた従い再婚します。ここまでくるとホセアの生き方は主の生き方と同一化してきており、常識では測れないものを感じます。しかし、このホセアの生き方に神の愛が豊かに示されています。

 

この物語は私たちに 「神様は悔い改める者を必ず赦してくださる」という励まし/慰めを与えてくれます。

 

14章2節~5節を読んでみましょう。

イスラエルよ、立ち帰れ/あなたの神、主のもとへ。あなたは咎につまずき、悪の中にいる。

誓いの言葉を携え/主に立ち帰って言え。「すべての悪を取り去り/恵みをお与えください。この唇をもって誓ったことを果たします。

アッシリアはわたしたちの救いではありません。わたしたちはもはや軍馬に乗りません。自分の手が造ったものを/再びわたしたちの神とは呼びません。親を失った者は/あなたにこそ憐れみを見いだします。」

わたしは背く彼らをいやし/喜んで彼らを愛する。まことに、わたしの怒りは彼らを離れ去った。

 

神様の元に帰り、喜んで私たちを愛してくださる方の元で憩いましょう。

 

ホセア書についてもっと知りたい方はこちらをどうぞ


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